北陸三十三ケ所観音霊場巡り (画像をクリックすると拡大されます)
第一回若狭路 一番〜七番  平成23年12月6・7日
一番二番をのぞいて私一人の参拝であった。西国三十三ケ所や四国八十八ケ所とは趣が異なり、ひそやかに厳かな寺々であった。そればかりでなく、お寺の方が親切に応対して下さったやさしい寺々でもあった。
後で案内書で知ったが、小浜は「海のある奈良」と称され大陸からの仏教伝来の玄関口にあたったようだ。今回その歴史を実感した若狭路であった。そういえば東大寺の「お水取り」の前に行われる「お水送り」もこの若狭の地で行われていて、奈良とのかかわりの深さが伺える。 
そもそもは『御本尊秘仏公開』という中山寺のパンフレットを見たときに始まる。御本尊の馬頭観音が33年に一度の御開扉で、さっそく参詣した。そのとき北陸三十三ケ所の案内書をいただき、すっかり行く気になった。準備を整えて12月6日にまず行ってみようと出発。
ちなみに馬頭観音を御本尊とするお寺は少なく、西国三十三ケ所でもやはり若狭路の松尾寺だけ。中山寺の御開扉は平成24年5月20日までで、拝観をお勧めします。
重文 馬頭観音像  JR小浜線 目指すは三松駅 
 
第一番 青葉山 中山寺   創建 天平八年(736年) 開祖 泰澄大師 本尊 馬頭観音
三松駅から徒歩で40分、青葉山中腹の中山寺山門に着く。山門下から本堂まで伸びる白い布は『善の綱』と呼ばれ、御開扉中の御本尊の馬頭印を結ぶ手までつながっている。山門で触れれば本堂で拝したのと同じご利益があるという。三年前に浅草で誂えた千社札をお許しを得て貼らしていただく。
 山門 善の綱が伸びる 室町建築様式の本堂 重文  高浜和田海岸が一望に 
     
お願いして千社札を   仁王像 重文 

第二番 本光山 馬居寺     創建 推古天皇二十七年(619年) 開祖 聖徳太子 本尊 馬頭観音
中山寺で武安さんという越前の同じ年の方に巡り合った。お願いして馬居寺まで車に乗せていただいた。境内へ上る石段から奥の本堂まで歴史を感じるしっとりとした佇まいだ。本堂へ通じる紅葉坂とよばれる小道は紅葉が散り敷いてとても美しく、歩くとため息が出るほどだった。またご住職も応対してくださり、一歳違いの同年代で楽しくお話をさせていただいた。馬居寺の御開扉は三年後の平成26年10月と伺い、再訪を約束した。
 馬頭観音様が居られるお寺 まごじ 庫裡へ上がっていく石段 紅葉散り敷く 
     
本堂  御本尊 重文 三百体の石仏 鎌倉時代から 

第三番 岩屋山 妙楽寺     創建 延歴十六年(797年) 開祖 弘法大師 本尊 千手観音
武安さんはすでに三番を済ませておられたが、妙楽寺まで車で送っていただく。拝観した御本尊は菩薩面を三つ持ち、また実際に千本の手をお持ちだ。正面からは見えないが側面に小さな手が彫られている。
それにしても武安さんは本当に奇特な方で、四番からわざわざ戻ってきて小浜の駅まで送って下さった。感謝!
小浜の海  山門  椎の巨木がすばらしい 
         
 本堂 鎌倉時代 重文    御本尊 重文   宿は小浜駅前 
   

第五番 鳳聚山 羽賀寺     創建 霊亀二年(716年) 開祖 行基菩薩 本尊 十一面観音
7日朝は雨が降っていたのでタクシーを呼んだ。乗ったら止んだ。歩くに都合のよい五番からスタート。拝観した御本尊の十一面観音像は今まで拝した中で最も左手が長いと思われた。中世には二十四坊を有する大寺院だったという。奥深く入った所に本堂がある。銀杏の大樹があたりを彩る。拝観と納経所は9時からの受付だが、30分も前から応対していただきました。ありがとうございました。
小浜市北東を行く  かつての大伽藍が偲ばれる  
     
本堂 重文 御本尊 重文   

第四番 石照山 多田寺     創建 天平勝宝年(749年) 開祖 勝行上人 本尊 薬師如来
羽賀寺から6.5kmを歩く。途中、ハヤブサがカラスと格闘していた。多田寺に着くとおばあさんが出てこられた。歩いてきたことに感心され、お茶とお菓子をふるまっていただいた。その間、若い時の苦労話を聞いた。御本尊は薬壺を持たない薬師如来(重文)で、観音様は脇侍として月光菩薩(重文)とともに立たれている。日光十一面観音(重文)という珍しい観音様だが、本当に優しいお顔をされている。かつては日本三大薬師の一つとされ特に眼病に霊験あらたかとのことで、目のお守りを買った。
 ハヤブサだと思う  奈良時代に孝謙天皇が眼病祈願された お茶とお菓子までいただきました 

第六番 宝篋山 天徳寺     創建 養老七年(723年) 開祖 泰澄大師 本尊 馬頭観音
多田寺からゆるい登り勾配の8.3kmを歩く。本堂はあいにく修理中のようであったが、本堂まわりは十分に古刹の雰囲気がある。若狭特有の御本尊を馬頭観音とするお寺もこれで終わりだ。門前の店で昼食にそばを食べる。上中駅までは1.5km。
国道27号を歩く  天徳寺入口  本堂 修理中 
     
 四国八十八ケ所石仏への階段 寺の近くに名水百選の瓜割の滝がある JR小浜線 上中駅 

第七番 大悲山 石観世音       創建 延暦年間(8世紀末) 開祖 弘法大師 本尊 石観世音
上中駅から三方駅までJRで約20分。石観世音は三方の駅から1.5km。国道27号からの参道を登ると入口で、三方五胡が望める。弘法大師が一夜にして岩に観音様を彫り、右手首を残したところで鶏が鳴き未完成のまま大師は去ったという。その岩に覆いかぶさるように本堂が立ち、岩面の観音が御本尊になる。ここは寺号を持たず、住職もいない。地元の篤志の方が世話をされているようだ。33年に一度開帳され、次回は平成38年10月18日。観音霊水をペットボトルにいただいて三方の駅へ戻る。
 三方五湖、手前は三方湖  静かできれいな参道 六地蔵 
     
本堂    御本尊が彫られている岩 
 
 
JR小浜線三方駅  帰路に 

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