北陸三十三ケ所観音霊場巡り (画像をクリックすると拡大されます)
第二回 越前・加賀 八番〜十四番  平成23年12月25〜27日
寒かったけれど心温まる旅となった。天気予報では25・26日の北陸は暴風雪ということで出発を迷ったが、無理だったら引き返すつもりで出かけた。
3日間、雪とあられとみぞれが打ち混じる天候となった。あらかじめ到着予定を電話することもあって、札所では暖かくお迎えいただいた。最後の福通寺では駅まで車で送って下さった。観音様のお慈悲と思い皆さんの好意に甘えた。
米原からしらさぎ1号に乗り福井県武生に向かう。敦賀近くになると雪が激しくなり列車は30分近く遅れた。


第八番 観音山 帆山寺   創建 天平元年(728年) 開祖 行基菩薩 本尊 千手千眼観音
25日10時過ぎに武生駅に到着。帆山寺は駅からほど近い武生の街中にあるが、この日は徒歩で20分近くかかった。「雪の中をよくおいでに」とお迎えいただき、帰りにはお下がりのお菓子を頂戴した。
 福井県 JR武生駅 駅前通り、シャーベット状の歩道  本堂遠景 
     
  2.5mの木彫り釈迦涅槃像 

第十番 萬松山 大安寺     創建 万治元年(9年) 開祖 大愚宗築禅師 本尊 正十一面観音
列車の遅れで九番はあきらめ、福井に出て大安寺に向かうことにした。降り立った福井駅前は雪が降りしきる。昼に鍋焼きうどんを食べ、バスで大安寺に向かう。途中、鶉(うずら)という地区を通った。私の住むところと同じ名前だ。岐阜の鶉の名はワン&オンリーだと思っていたが、、、。
 雪の福井駅前   20分で大安寺前に
 

大安寺の地はかつて四十八坊が立ち並ぶほどの隆盛さであったが、織田信長の越前攻略時に焼失。後に第四代福井藩主が大安寺建立を発願し、福井藩歴代の菩提所となった由。
山間にある静寂な境内は雪で一層静かさを増していた。参道の石段を上っていると大きな音をと共にあられが落ちてきた。お参りを済ますと「ごゆっくり見学下さい」とのことで、シーンと静まりかえった堂宇の中を独り回った。
山門  音をたててあられが降ってきた あられが往くと再び静寂に 
     
玄関  本堂襖絵 回廊から 
     
本堂脇  竹がいい 本堂正面
     
本堂   参道にて
 

第十一番 摩尼宝山 瀧谷寺     創建 永和元年(1375年) 開祖 睿憲上人 本尊 聖如意輪観音
大安寺をあとに再びバスで越前海岸の三国に向かう。えちぜん鉄道三国駅の裏の喫茶店に入ると、近所のグループの方がクリスマス・パーティをされていた。クリスマス・ケーキのサービスを受けた。瀧谷寺までは三国駅から数分の距離だ。丁重にお迎えいただき、お見送りまでもしていただいた。
入口から本堂までの参道は鬱蒼たる木立が覆う。やがて遠灯りのように山門から本堂が見えてくる。
 
本堂  白梅が咲いたようで美しいと思った。 泰澄大師作の薬師如来がおられる。
     
観音堂 開け放たれて、冷気が静謐な気配を高める。 お堂の前は北陸随一といわれる石庭

三国といえば東尋坊。日没前に寄ってみた。強風で海は時化ていた。なんと波しぶきが上がるその岩先に女性二人が立ち、写真を撮っていた。  

第十二番 自生山 那谷寺     創建 養老元年(717年) 開祖 泰澄大師 本尊 十一面千手観音
26日朝は6時前に目が覚めてしまった。8時03分のバスで三国駅から粟津駅へ、粟津から加賀温泉駅まではJRで。加賀温泉駅からは周遊のCANバスに乗って那谷寺に。西国三十三ケ所の一番那智山と三十三番谷汲山の一字をとって寺名とされたという。広い回遊式の境内に本殿や三重の塔をはじめ重文の堂宇が並ぶ。
那谷寺だけが私以外に参拝の方がいた。東京から金沢に移り住まわれた仲睦まじいHさんご夫婦にお会いした。Hさんは私より一回り上だが、ご壮健で人気のブログも開設されておられる。名刺交換をさせていただいた。
山門 回遊式の境内は見飽きない  奇岩遊仙境 海底噴火の跡といわれる
     
本殿 大悲閣 岩壁に面した舞台作り 本殿から三重の塔へ 三重の塔 
 
加賀温泉から金沢へ。特急の窓外は吹雪。

第十三番 護国山 宝円寺     創建 天正11年(1583年) 開祖 大透和尚 本尊 十一面観音
金沢駅に着くとバスで小立野へ。バス停から15分ほどで宝円寺に。前田利家公が信頼をよせた大透和尚が開祖で、前田家累代の菩提寺。俵屋宗達の墓もあるという。
「前田利家公創建の寺」とある  かつては北陸の日光とまで呼ばれたという

第十四番 長谷山 観音院     創建 天平年間(740年頃) 開祖 芋掘藤五郎 本尊 十一面観音
宝円寺を出て金沢城により東山の観音院へ、2.5qほどの距離だが1時間近くかかった。学生時代に東山に下宿していたが、このお寺のことは全く知らなかった。その昔、芋掘りの藤五郎が砂金を見つけ洗ったという「金沢」の由来に縁起する寺で、和算の関孝和の墓もあるという。
もう一度四国を周りたいとおっしゃる87歳のおばあさんが親切に応対下さった。観音院のお印がある煎餅をいただく。帰りに東山の元下宿に立ち寄り、ホテルへ。夜は旧友との再会。
金沢城  かつて母校はこの中にあった ここも学生時代によく通った天神橋 卯辰山入口にあるお寺に通じる観音坂 
     
 石段を登って行くと金沢の街が一望できる 本堂を望む
     
ひがし茶屋街 下宿は右手裏 浅野川大橋から卯辰山方面を振り返る

第九番 朝日山 福通寺       創建 養老元年(717年) 開祖 泰澄大師 本尊 正観音
27日朝はゆっくりとホテルを出て金沢駅へ、25日に行けなかった福井県越前町の福通寺に向かう。福井駅から福井鉄道に乗り神明駅下車、ここから5.6kmを歩く。この辺りは泰澄入寂の地で、「泰澄通り」、「泰澄の杜」といった案内が目に入る。歩道は雪で歩きにくく、途中から車道端を歩いた。
国道417号からお寺への階段が連なる。越前町を見守るように立つ福通寺は本堂や千手観音堂の雪囲いが、冬の厳しさを物語っている。ご住職のおばあさんがお茶まで入れて下さり、お母さんが私を駅まで車で送って下さった。
 金沢駅  福井鉄道で福井から武生方面へ 越前町を縦断、国道417号線を行く
     
1時間半近くかかってようやく着いた  本堂 朝日山扁額 本堂と千手観音のお堂には雪囲いが
     
眼下に越前町が広がる  車で送っていただき、神明駅から帰路に 


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