北陸三十三ケ所観音霊場巡り (画像をクリックすると拡大されます)
第四回 富山 二十三番〜三十三番 平成24年2月27〜3月1日
| 富山のこの冬は豪雪で地元の人が難儀されておられるのに、ノコノコ出かけては申し訳ないと日延べをしていた。2月も末となって出発した。山里に近いところでは幹道や生活道は除雪がしてあるが、農道や小道は雪が深く覆い迂回や無理をすることになった。 巡礼の間は端然とありたいと思う、せめて境内の中だけでも。が、これができない。歩いて疲れてダラダラしてしまう。しかし堂内に招じ入れて入れていただくと端然となる。ああ〜、イイ心地。パワー・スポットかもしれない。 |
立山連峰を遠く近くに眺めながらの札所めぐりとなった。西に海があり、東に銀峰がそびえる富山。いい旅となった。
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第二十六番 本覚山 観音寺 創建 白鳳七年(679年) 開祖 法道上人 本尊 聖観世音菩薩
27日。金沢でしらさぎ1号から直江津行き普通に乗り継いで石動(いするぎ)の街に。やはり鉄道はいい、鉄道に乗るといやが上にも旅をしている気分が増す。
石動は源平の戦いがあった倶利伽羅峠に近く、駅前には木曾義仲の銅像が建つ。雪の駅前通りを少し歩いて観音寺に到着。開祖は伝説のインドの仙人法道上人。
| 直江津行 金沢駅にて | 木曾義仲の銅像 | |
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| 蓮華寺は静かな街中にある | 珍しい、口髭を蓄えた仁王像 | 除けた雪がうず高い |
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第二十五番 等覚山 蓮華寺 創建 寛喜二年(1230年) 開祖 観行律師 本尊 十一面観世音菩薩
石動から高岡に移り、2.2qの道を蓮華寺へ。いたる所で雪がうず高く積まれている。蓮華寺の庭には源頼朝の分骨塔と伝えられる北陸地方最大の宝筐印塔がある。
| 北陸本線 高岡駅 | 高岡市街 3m超の雪の山 | 蓮華寺 |
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| 宝筐印塔 | 高岡駅から氷見線で | |
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第二十三番 朝日山 上日寺 創建 白鳳十年(682年) 開祖 法道上人 本尊 千手観音菩薩
高岡から富山湾沿いに北上した能登半島の付け根に氷見市はある。駅から15分ほどで上日寺に着く。幹周り12mの国の天然記念物の大イチョウが圧巻だ。創建のときに湧き出た観音菩薩霊水もある。さっそくいただこうとしたが、立札に煮沸をしてとあるのでやめた。秋に銀杏黄葉を見たいものだ。
| 氷見市風景 川に雪を捨てないで | 上日寺 大イチョウ 天然記念物 | 観音菩薩霊水 |
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| 観音像 | 本堂 |
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第二十四番 摩頂山 国泰寺 創建 嘉暦二年(1327年) 開祖 慈雲妙意 本尊 聖観音
氷見線を2駅もどって雨晴駅に。雨晴海岸は風景写真の有名なポイントで、冬場の海面の水蒸気が霧になる”けあらし”と女岩と立山連峰と朝日がセットで定番の絵になる。
28日朝は4時すぎに目が覚めてしまい、予定外であるが宿の送迎サービスを受けて夜明け前の海岸へ。気温は推定‐5℃。海岸には40人程がカメラを構えていた。残念ながら”けあらし”は発生せず。宿に戻り朝食を済ませ7時半に出発、氷の張った農道を国泰寺へ。
| 氷見線 雨晴駅 | 雨晴海岸 日の出 | |
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| 国泰寺 総門 | 山門 | 観音堂 |
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第二十七番 弥勒山 安居寺 創建 養老二年(718年) 開祖 善無畏三蔵 本尊 聖観世音菩薩
雨晴駅から高岡に戻り、砺波平野を走るJR城端線で福野駅に。事前にお寺に電話を入れると12時までに来て欲しいと言われた。手元のウォーキング・ナビは道のり4.7q先を示し難しい。1台いたタクシーに乗ろうとしたが婦人に先を越され困っていると、コミュニティ・バスがやってきた。運転手さんに尋ねると安居寺前に行くというので、お世話になった。
安居寺の開祖の善無畏三蔵はインドから来た僧で、マダカ国の国王でもあった人。寺はかつて加賀藩の祈願所で山門や観音堂は重厚である。帰りもコミュニティ・バスのお世話になった。乗り合せたご婦人から回数券1枚を頂戴する。
| 城端線 福野駅 | 安居寺入口 | |
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| 山門 | 観音堂 | |
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第二十八番 芹谷山 千光寺 創建 大宝三年(703年) 開祖 法道上人 本尊 聖観世音菩薩
福野駅から10分ほど高岡寄りに戻り油田(あぶらでん)駅で電車を降り、千光寺まで7.5qを歩く。途中、最短の農道は雪で歩けず山道を迂回。1時間45分で到着。観音堂から本堂、庫裡の納経所へと回廊を進むとお寺の奥様が丁寧にお迎えくださった。桜餅2つと熱いお茶を頂戴した。その上、宿泊は富山だと伝えると、車で送るから二十九番に今日行った方がいいとおっしゃり、ご厚意に甘えることにした。9q以上を車で送っていただく。
| 庄川 | 村の仏 | |
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| 千光寺 如意輪観音 | 山門 | 観音堂 |
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第二十九番 法界山 常楽寺 創建 大宝二年(702年) 本尊 聖観世音菩薩
千光寺の奥様には常楽寺の入口まで送っていただいた。常楽寺ではおばあさんが迎えて下さった。出発前に電話で道の状況を尋ねた方だ。脚がご不自由なのに坂の上にある観音堂まで案内をして下さった。この観音堂には共に重文の本尊聖観音像と十一面観音像がおられる。
| 観音堂への坂 三十三観音石仏 | 福聚観音像 | 観音堂 |
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| 常楽寺からの立山連峰 | 雪原となった田畑 高山線千里駅へ歩く | |
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第三十番 稲荷山 海禅寺 創建 大宝元年(701年) 開祖 仏性上人 本尊 聖観世音菩薩
富山駅は北陸新幹線の工事が進んでいる。29日朝、駅北から富山ライトレールに乗って海沿いの海禅寺へ。蓮町駅で下車。神通川の橋を渡り始めると白鳥がいた。海禅寺の観音堂は印象的な橙色だった。
| 富山駅 工事中 | 富山ライトレール | 神通川 白鳥 |
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| 海禅寺 | 観音堂 | |
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第三十一番 慈眼山 正源寺 創建 天正二年(1574年) 開祖 五十嵐頼房 本尊 聖観世音菩薩
富山駅に戻り、富山地方鉄道本線で月岡の駅へ。正源寺は駅から2qほどのところにあり、今回の札所では立山に最も近い。屋敷林に囲まれた散居村の中を進む。天気に恵まれ山の景観も素晴らしい、剣岳も見える。気持ちよく歩いていると、道が無くなった。少し戻って村の人に聞くと、生活道は除雪してあるが農道は除雪されないとのこと。迂回を始めると浅い足跡の残る農道があった、ここならいけると思い雪深い農道を歩き始めた。後で聞くと浅い足跡は二三日前の凍てついた日に渡った跡で、自分が進むと膝近くまで埋まってしまう。しかし何とか頑張って700mを渡り切り、疲労困憊でお寺に着いた。
お寺では熱いお茶をいただき、ご子息に月岡の駅まで送っていただいた。
| 電鉄富山駅 | 散居村 屋敷林 | 剣岳と立山連峰 |
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| 膝近くまで埋まった農道に残した足跡 | 正源寺 | 雪の中でも元気な馬頭観音 |
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| 本堂 | 本堂天井 伝説の「招福鳴龍」 | 月岡の駅 |
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第三十二番 中尾山 十三寺 創建 天平年間 開祖 清智和尚 本尊 千手観音
富山駅から泊地の魚津に移動。魚津駅近く、何故か観覧車がある。後で調べるとミラージュ・ランドにある高さ66mの日本海側最大級の観覧車だそうだ。夕暮れの魚津の街を散歩する。
明けて1日は満願の日である。富山地方鉄道本線から宇奈月温泉行に乗り下立の駅に向かう。駅から十三寺まで約4qを迂回しながら進む。黒部川を渡ると釣りをしている人達がいた。
| ミラージュ・ランド観覧車 | 蜃気楼ロードがある | 見つめ合う灯台 |
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| 電鉄魚津駅 | 黒部川に架かる赤い橋 | 岩魚や山女魚が釣れる |
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| 雪の壁に影 | 白馬連峰 | 入善町の石仏 |
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| 十三寺 | 山門天井 龍頭観音 | 本堂 |
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第三十三番 明日山 法福寺 創建 大同元年(806年) 開祖 幻識大和尚 本尊 十一面観世音菩薩
法福寺は十三寺から約2q、満願打ち納めの寺となる。あいにくお寺は留守で、納経帳の綴じ込みのお印をいただくが、100円しかなく200円足らない。電話をしてみるとご住職の携帯に転送され、100円でよいと言われる。
北陸三十三ケ所を打ち終え独り感慨にふけっていると、蛾が飛んできて本堂柱にとまった。寒い雪の中で不思議だ。
| 満願の寺 法福寺 山門 | 本堂 | 明日(あけび)の大桜 |
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| 冬の蛾 | 帰りの下立駅 40分待ち | 帰路に |
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