第十六回 2004年8月21日 第八十一番〜第八十五番

7時03分児島発、7時40分鴨川着。

鴨川駅は坂出から東へ二つ目で、会社のAさんが
瀬戸内海を越えての通勤に使うところ。
今回は、Aさんに地元の81・82番と高松市街への
入り口となる83番まで案内して頂く。 車で、、、。

前夜は飲み会があって午前様で、睡眠不足でもあ
り体が重いが、車はスイスイと坂出と高松の街の中
間にある白峰山を登っていく。

    第八十一番 白峯寺

    御本尊は十一面千手観世音菩薩。不思議なことに
    七十九番から八十七番まで観音様が御本尊の札所
    が続く。
    本堂正面の柱には『慈眼視衆生 福聚海無量』の経
    文が掲げられている。
    白峯寺は崇徳天皇の廟所と並んであるせいか、しっと
    りと落ち着いて世俗を離れた風情がある。


第八十二番 根香寺

根香(ねごろ)寺は白峰の隣の青峰にある。御本尊は
千手観音で、この観音像を彫った香木の根からは高
い香りがただよい、川の水がその香りを運んだ故事が
『香川』の県名の由来とも言われる。



    第八十三番 一宮寺

    海辺の根香寺から一度南へ16km余り下がった所に
    ある。歩けば半日の距離だが車では45分で着いた。
    水屋ではお大師様(?)が迎えて下さる。
    たなごころより湧く水を頂く。


ご本尊は聖観世音菩薩。 千手、十一面等々と無限に
姿を変える観音様のスタンダードな姿。

    一宮寺でAさんに感謝して分かれるはずだったが、
    軟弱な俄か遍路はAさんの言葉に甘え栗林公園
    まで送ってもらう。 11時歩行開始。

栗林公園から中央通を高松港に向かって北上。

途中の公園に大御所、『文芸春秋』の菊池寛の像が
立つ。


    40分ほど歩いて高松城址に。
    高校1年の時に中学時代の友達と四国に来たことが
    ある。 宇高連絡船を下りて最初に来たのがこのお城
    であり、それ以来の再訪でなんとなく懐かしい思いが
    する。


高松城からは港に沿って東に進む。 目指す屋島が
見える。
   
    歩き始めて2時間、屋島ケーブルの駅に到着。
ケーブルカー弁慶号。

高校時代の旅行では、高校の級友と彼の母親に屋島
に連れてきてもらったが、このケーブルカーに乗った記
憶がない。
    第八十四番 屋島寺

    ケーブルカーをおりて蝉時雨の中を小一キロ歩く。
    御本尊は十一面千手観世音菩薩、 開祖はかの
    鑑真和上。

次の八十五番札所は屋島と並んで瀬戸内海に突き
出る五剣山にあり、やはりケーブルカーで登る。

山の名の由来は、五つの剣の先が連なったように見
えたからだが、約三百年前の地震で東(右端)の峯が
崩れ、四峰になってしまった。

    流線型がレトロな感じを際立たせる八栗のケーブル
    カー。
    これで八十八ヶ所の二つのロープウェイと二つの
    ケーブルカーを制覇!

    このケーブルカーは戦時中に八栗寺の梵鐘と共に
    供出され一度全て撤去されたが、昭和39年に再建
    再開された。
第八十五番 八栗寺

御本尊は聖観世音菩薩。

本堂左手前には、弘法大師自作の歓喜天をまつる
聖天堂があるが、これは後で知ったこと。 50年に
一度の御開帳の由。


    昭和59年建立の多宝塔。朱色が鮮やかながら
    古い境内に馴染んでいる。
近くの庵治町は上質な白御影石の産地で知られ、
八栗寺からの沿道には石材店や石の加工所が多く、
店先に観音像あり恵比寿像あり、そして7人の小人
ありと目を楽しませてくれる。

歩いて二日の行程をAさんのお接待のおかげで一日
で終えることができた。

次回はいよいよ結願。

16時50分琴電やくり駅発、18時22分児島帰着。

  〔お遍路トップへ〕