第二回

2004年10月17・18日

二回目はこの日にしたかった。10月17日は南円堂の年一回の開扉、18日は藤井寺の開扉の日に当たる。 今回も岐阜から二人で車で出発、名神から京奈バイパスを通り奈良から逆順でスタート。

   

10時に奈良の猿沢池に到着。 喫茶店で小休止のあと、興福寺南円堂に向かう。この場所はきっと多くの人が見覚えがあると思う。


   

第九番 興福寺南円堂
南円堂の御本尊は国宝の不空羂索観世音菩薩。 10月17日は南円堂大般若会の日で、八角のお堂の中に入り間近に観音様を拝することができた。 撮影は禁止。 そのあと興福寺の国宝館に入り「阿修羅立像」や「千手観音菩薩立像」も見て、奈良から天理をぬけ長谷寺に向かう。


   

車を走らせていくと、『三輪そうめん』看板が多く目にはいる、あの山が三輪山らしい。この付近は赤目四十八滝にも近く、少し山の中に入る。古くは隠国(こもりく)と呼ばれたそうだ。 門前の桜井の町はちょうど秋祭りで、神輿が夫婦を迎えてくれた。


   

第八番 長谷寺
やはりいいお寺です。長い回廊をゆっくりと登っていく。 庭の花は牡丹が有名で、七千株が植えられているそうだ。


   

399段の回廊を登りきると、東大寺大仏殿に次ぐ大きさという本堂がある。 御本尊は日本最大の木像仏、高さ10mの十一面観音菩薩。 目の前に拝むことができる。


   

本堂は清水寺と同じ舞台造りだが、その素晴らしい全容を眺められるポイントをこの日は得られなかった。 表舞台から本堂を撮る、扁額には『大悲閣』とある。 観音様は大慈悲の菩薩で、『悲』は衆生の苦を取り除く意味という。 帰りは山車が見送ってくれた。


   

長谷寺から10kmほどのところにある明日香村の岡寺に着いた。 駐車場から急な坂を登っていくと、飛鳥の雰囲気が感じられてくる。


   

第七番 岡寺
御本尊は如意輪観世音菩薩。 高さ4.5mで現存では日本最大の塑像で、厄除観音として有名。 この日はお茶のお接待があり、夫婦で頂く。


   

岡寺の付近には石舞台や亀石などがあるが時間の都合で先を急ぐ。3時になる、まだ六番札所を回って高野山に上っていかねばならない。 岡寺からしばらく走ると『高松塚古墳』の案内標識が見え、大きなパーキングがある。 不勉強で何も下調べをすることなく、カーナビまかせの三十三ヶ所巡りだが、ここは見学しようということになった。 高松塚古墳一帯は公園のように整備されていて家族やグループが遊んでいる、肝心の古墳は外から見るだけであった。(後でテレビで知ったが、古墳内はまだ調査中で、壁画を傷めないよう、5重の扉があり湿度管理がされているという。)


   

第六番 壺阪寺
4時到着。 沢市・お里の『壺阪霊験記』で知られるお寺だ。観音様の霊験記の代表的なもので、人形浄瑠璃が有名。本堂の前にはメガネが置かれ、また目薬や目のお守りも売られている。 沢市の杖なるものも展示されていて、なぜると夫婦仲がよくなる霊験あるという。 二人で一応なぜてみた。


   

壺阪寺はインドでハンセン氏病患者救済活動を続けておられ、高さ20mの大理石の大観音像はインドからを贈られたもの。いいお話なので勝手ながら境内の案内板の写真を掲載させて頂きます。


   

境内には目の不自由な老人のための施設もある。 香り豊かなラベンダーの花園も目の不自由な参詣者を思ってのこと。 御本尊は十一面千手観世音菩薩。大きくやさしいその像は、本堂奥の八角堂におわす。
観音の大慈悲を実践されているお寺でした。

5時過ぎに壺阪寺を出発、途中コーヒーをとって休憩し高野山に向かう。 高野山でお寺に泊まるといったら、連れの機嫌が悪くなった。 沢市の杖のお陰か、しばらくして納まったが、、、。 橋本から国道371号を通り高野山を上って行ったが、日はとっぷりと暮れカーナビも深い山のせいか確かでない。 国道とは名ばかりで細い山道が続く、 上り口を通り過ぎUターン。 宿坊のある大円院には7時半にようやく着いた。 この日はほとんどを家内が運転、お疲れさんでした。


   

18日早朝、お世話になった大円院を発って、金剛峯寺奥の院へ。 弘法大師の霊廟にお参りし、四国八十八ヶ所お遍路のお礼を申し上げる。


   

第三番 粉河寺
高野山を下りて紀ノ川を越え、大阪と和歌山の県境に近い粉河(こかわ)寺に。中門に山号の『風猛山』の扁額が掛かる。 広い境内、最初に牧水の歌碑が目にとまる、『粉河寺 遍路の衆の打ち鳴らす 鉦々きこゆ 秋の樹の間に』。

   

御本尊は千手観世音菩薩。 本堂は33mの高さを誇る。


   

庭も有名だが、蓮をかたどった水屋もおもしろく、こういったものの方に目が行ってしまう。 粉河寺を11時過ぎに出て、大阪和泉市の施福寺に向かう。30kmほどの道程だが、カーナビ頼りで山間の悪路をクネクネと運転をしていったら裏山の登山口に着いてしまった。 仕方がないので歩いて登ろうと思っていたら、土地の人が来た。 尋ねると小1時間で登れるが、熊が出るという。 その日も熊が出て、NHKが取材に来たばかりという。 それでも歩いて登ろうとすると、サンダル履きの家内が抗議を始めた。 確かに無茶だと思い、引き返すことにした。


   

第四番 施福寺
この段になって手元の案内書を見ながら慎重に道を探して進む。 ようやく11時過ぎに施福寺に着いた。山門を潜ると急な坂と石段が続き、本堂までは30分かかるとのこと。 家内は疲れて気分が悪いから途中で、もう行かないという。 仕方がないので納経帳を預かり独りで登っていく。 中ほどのお堂で休んでいると家内が青息吐息で追いついてきた。 本堂手前に弘法大師が20歳の時に剃髪をしたという愛染堂がある。


   

御本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。 喘ぎながら山を登って来たせいか、境内の観音像もひときわ優しくありがたく感じられる。


   

第五番 葛井寺
大阪の藤井寺の街中にある。 2時に施福寺を出て阪和自動車を通って葛井(ふじい)寺には4時前に着いた。御本尊は国宝の十一面千手千眼観世音菩薩。 千手観音は通常千本の手を40本で表すが、葛井寺の観音様は光背のように広がる千本の手をもたれる。 18日は月に一度の開扉で、300円也で拝観できた。 等身大よりやや大きく、写真で見るよりくすんで見えたがやはり素晴らしい。   →「藤井寺市の指定文化財」のサイトで詳しい解説と写真が見れます。


   

境内の竜頭観音様の見送りを受けて帰路に着く。 家内は近畿自動車道から名神で岐阜へ、私は近鉄藤井寺駅から電車を乗り継いで倉敷へ。

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