第三回

2004年11月20・21日

今年は猛暑が長く続き、秋の深まりも遅く感じられる。 今回は秋たけなわの宇治から近江への旅、二人で岐阜から前回と同じコースで宇治に入る。

   

第十番 三室戸寺
前回の反省もなく今回も電話番号入力による100%カーナビ任せ。 名神〜京滋バイパスのルートは岐阜から奈良・宇治方面のアクセスにとっても便利で、家内の運転でウトウトしている間に宇治に着いた。 石段を登って山門をくぐると五千坪という大庭園が広がる。


   

御本尊は千手観世音菩薩。 厄除け、病難除けに霊験あらたか。


   

宇治といえば平等院ということで寄り道をすることにした。 「平成の大修理」中で鳳凰堂の内部は拝観できない、代わりに『平等院ミュージアム鳳翔館』という展示施設があって見学する。 かなり以前に三・四回ほど来たことがあるはずなのに、余り記憶がない。 そのお陰で『雲中供養菩薩』という52体の菩薩群像を新しく知って、すっかり感じ入った。 平等院という名前もいい。 10円玉が平等を体現しているような、、、一万円札にも印刷してもらいたい、、、。 世界遺産、紅葉もあでやかでした。
(雲中供養菩薩像については平等院の公式サイトに写真と説明があります)


   

第十一番 上醍醐寺
醍醐山一帯の山上部が上醍醐寺で、カーナビに導かれ宇治から滋賀県境に北上し山深いところで車を止めた。 こられたハイカーの人達に訊くと、この先15分ばかりという。 教えて頂いたとおり二人で尾根伝いの山道を登っていく、30分近くたってようやく境内に入る。そこから石段をおり国宝の薬師堂の前をとおり目指す札所の准胝堂にようやく到着。 もっと楽な道があるはずと思い納経所で尋ねると、『来た道が一番近い、下醍醐寺から登ってくると1時間以上かかる』とのこと、あさましい考えを反省した。


   

第十二番 岩間寺
上醍醐寺と同じ山並みにあり数キロの距離なのに、カーナビでは到達できなかった。 細くて急な山間の道を走っていって、もとの場所にもどる。 運転を代わって自分がハンドルを握って、分岐点で逆に道をとっても結局もとに戻る。 観音様が戒めておられるのだろうか? 諦めて、瀬田川沿いに出て大津方面からのアクセスを試みてようやく到着。


   

御本尊の千手観音は身の丈15cmの金銅造り。万人を救済するため毎夜百三十六地獄を駆け巡り、汗びっしょりになって厨子に帰られるといわれ、『汗かき観音』の別名で親しまれてるそうだ。 夕暮まじかな境内はシンと冷えて、冬の気配がした。


第十三番 石山寺
21日朝、石山駅前のホテルから9時前に着く。 紅葉シーズンの最中であった。


   

御本尊は如意輪観世音菩薩。 寺の開祖は奈良東大寺の創建者の良弁で、琵琶湖周辺から集めた建築資材の中継所が寺の起こりとされる。

あでやかな紅葉には、国宝の本堂も多宝塔も色あせてしまう。


   

第十四番 三井寺
ゆっくり石山寺に参って、1号線を西に進んで京都方面に向かう。 途中琵琶湖側への右折に失敗しUターンしたが、11時頃に到着。こちらも紅葉が見ごろであった。 金堂の前になぜかメビウスの輪のオブジェがある、どうも場所を得てないようだ。折角の国宝の正面景観が損なわれてしまう。


   

金堂から更に奥に行って、石段を登り、観音像を拝し、もみじを仰いで、札所の観音堂に至る。


   

観音堂からは大津の街並と琵琶湖が望め、 街を見守るという温かみを感じる素朴なお堂である。 『三井寺 除夜の鐘 受付』の立札があり、お一人様二千円と書かれている。
三井寺で昼をとって、大津駅で車の家内と別れ夫々の帰路に着く。 次は京都五ヶ所めぐり。

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