第八回
2006年1月28・29日
27日金曜日に金沢の旧友宅に一泊のお世話になり、28日は10時過ぎに滋賀県の木之本の駅で家内と待ち合わせ、今回の観音めぐりを始めた。湖北は思いのほか残雪が深く、何年ぶりかに冬の景色を楽しませてくれた。
まず向かったのは、木之本の駅から10分程の高月町にある渡岸寺。 渡岸寺は三十三ケ所の札所ではないが、有名な国宝の十一面観音像が見たかったので立ち寄った。 ほぼ等身大のその観音様は、 健やかに艶やかにそして優しく、立っておられた。 大阪の第五番葛井寺の千手観音と共に美しさで印象に残った観音像だった。
渡岸寺から車で30分走り、長浜の港に着く。三十番札所の宝厳寺は琵琶湖の中にある。その竹生島には冬季は午前と午後に一回の遊覧船で渡る。昼食をとって桟橋に出ると三毛猫がいた。13時15分出港のべんてん号に乗る。
長浜の街ごしに伊吹山がくっきりと見える。伊吹さんは東と西から見るのとでは山容をまったく変える。岐阜で生まれ育った私は、東にあたる岐阜から見る伊吹山がやはり好きだ。 30分ほどで竹生島に着いた。遊覧船から10人余りの客が下り、案内にしたがって石段へ。
石段を登り始めると左手に昔より多くの巡礼を見守った石仏があり、さらに上に登りつめると弁財天のお堂と三十番札所の納経所があった。 が、肝心の観音堂が見当たらないので尋ね、左に石段を船着場の方に下りて行くとお堂らしき建物が見えた。
第三十番 宝厳寺
目指す観音堂へはこの国宝の唐門から入っていく。 お参りを済ませ、船廊下を渡って竹生島神社にでて船着場に戻る。 ゆっくりまわって小一時間ほどの上陸で、14時50分に遊覧船に乗って竹生島を離れる。
どんよりと厚い冬の雲間から
29日朝、琵琶湖大橋のたもとのホテルから近江八幡の湖畔にある三十一番札所に向かう。 途中、対岸の比叡山がくっきりと美しく撮影。くいのように見えるのは琵琶湖に独特のエリと呼ばれる定置網漁法の仕掛け。
第三十一番 長命寺
「寿命長遠諸願成就」の千手十一面聖観音がご本尊で、聖徳太子が『長命寺』と名付けられたとのこと。 ここは岐阜からも近く、数回来たことがある。もう20年以上前だろう、父母と来た時のことが懐かしく思い出された。また、若い頃は八百八段の石段を登ったりもしたものだ。今回は車で山上へ。
ギョッ、、、いたいた、ここにも猫が、トラ猫だ。 まさか、次の札所にはいないだろうな〜。
長命寺から車で30分程の32番札所に向かうが、氷結のため山麓の駐車場でストップ、ここからは歩いて山頂の本堂へ。途中、山茶花を撮っていると、下山されてきたご夫婦が、『すべるから気をつけて』と声をかけて下さった。奥様が道ですべって頭をうたれたとのこと。 なるほど、上にゆくと雪が凍ってすべりやすくなっていた。
参道を歩いていくと素敵な観音様に出会った。車だと目にも留まらなかったであろう。 写真のような立て札も多く、他には『人は有るものを粗末にし、無いものを欲しがる』、『積善の家には余慶あり』といったものが、反省もあり心に残っている。
第三十二番 観音正寺
聖徳太子が自ら彫った観音菩薩像をもって創建されたという観音正寺。 かつての本堂は十六世紀に再建されたものだが、平成五年に焼失し再建されたばかり。総白檀で世界一の大きさといわれる真新しいご本尊も鎮座されている。 再建には大変なご苦労があって、その様子が観音正寺の公式HPに記載されてます。 今回、最後の登場は猫、なんとここでも出会ってしまった。
次はとうとう最後になった、郷里の岐阜県にある三十三番。